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中学2年から不登校、高校も1ヶ月で中退後、塾も予備校も行かず全くの独学で大検から東大理Ⅲに行った私が、独自に編み出した独習法を伝授します。

カテゴリ:大学受験 > 高校国語

筆記があるところは、漢字は覚えたほうがいい。
書こうと思っても漢字が書けないと別な言い回しをしなければならず、面倒なのである程度の漢字は書けるようにしておく。
また、漢字で失点するのはもったいない。

アスペルガー気味の理系男子は評論文より小説が苦手だろう。
現代文が論理的だと言う人もいるが理系から見たらウソだ。

現代文は必ず論理に飛躍がありそこを筆者に同情的に補完しなければいけない。
つまりエゴの強い理系のキミはまず、自分を消さなければいけない。
自分を消して作者になりきるという慣れないことをやらないといけない。

理系が注意すべきもう一点は、文系の人と話しているとよく経験することだが、話が途中で都合よく変わっていく。数学の証明と違って現代文の証明は時間とともに変化する。
下線部1はどういう意味か?と聞かれたら、答えは必ずそれ以前にある。
もっといい答えのようなものがそれ以降に発見してもそれを選んではいけない。

そういった文系人の考え方のコツを掴むのが理系のキミの現代文攻略法だ。
全体像を把握しようとする右脳人間のキミには左脳人間の論理の進め方に納得が行かないかもしれない。

そこで理系のキミにとっておきの方法を紹介しよう。

問題文を文頭から読み始めて下線部1が出てきたら全文を読む前にすぐに設問文を読んで答える。
つまり問題文を読み終わったときには解答も終わっている。
「一読だどり読み」という文章読解法だ。

過去問で数回実践したら身につくよ。


古文20点、漢文20点なら、漢文に力を入れたほうがいいだろう。
古文の方が漢文の数倍は覚えることが多い。
国語で一番手抜きをしたいキミは、漢文だけ勉強しなさい。

古文は最低限、文法と単語を覚えなければ行けないが、漢文は句法を覚えるだけでいい。

高校を1ヶ月で中退して何も知らないとき、自分の実力も知らないから東大に行くなら漢文も相当な実力が必要だと考えて無謀にも「漢文研究法」を買ってきて読み始めて10ページくらいで挫折した。

そのころ、世界史も「研究世界史」を買ってきてローマで挫折した。

今から考えると笑うくらい愚かだが、若いときは根拠のない自信があるのでバカをやるものだ。

というわけで理系男子のキミは漢文句法だけ覚えなさい。
あとは「赤本」で慣れるのみ。

得意科目を伸ばすため、あまり勉強しないという勉強法。

理系なのに古文を入試で必要とする人はやや特殊だ。
私は独学で東大を受けるために、国語を取らなければいけなかった。

配点は4問で80点満点。現代文2問、古文1問、漢文1問だ。
他の科目ができたので30点くらいは取っておこうという作戦だ。
というより、配点の低い国語で頑張るヒマがあったら、英語、数学、物理に回したほうがいいと考えた。

さらに、現代文は勉強しても点が上がるかわからないので後回しにして、古文と漢文で取ろうと考えた。

古文は、文法書1冊、単語集1冊、あとは暇つぶし程度に対訳を読むことにした。
東大3大出典の「源氏物語」「枕草子」「徒然草」のうち徒然草はなんとか読めたが源氏物語や枕草子は全然読めなかった。

理系男子にとって内容がつまらなすぎて興味が全く持てなかったのだ。
そもそも平安時代の高貴な女性とメンタリティーが違いすぎて興味がわかない。
鎌倉時代の坊主のほうがまだまし。
でも徒然草は擬古文で本格的な平安時代の和文というか古文とは少し雰囲気が違う。
かといって完璧な平安時代の和文である平安日記文学は女性の手になるもので、蜻蛉日記を筆頭として、ジメジメしていて読むとこちらが鬱になる。

以前、灘でも使われていた「今鏡」などは文章も男らしく簡潔明瞭。
さすが理系の雄で男子校の灘高が選んだだけあるなあと感心する。
というわけで理系男子のキミが読むなら「今鏡」がおすすめ。

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